伏見院では、サッカーやラグビー、アメフト選手などの捻挫の治療を行っています。
寒い時期は特にですが、血管の収縮によって筋肉に流れる血液の量が減り、筋肉が酸欠状態になって硬くなります。(寒い時期は水分をあまり欲しないかもしれませんが、水分不足になると、筋肉に炎症が起きやすいのである程度しっかり補給してくださいね)
筋肉が硬くなると柔軟性が低下するため、急な動きによる怪我の危険性が高くなってしまうのです。
そこで、今回は足首を捻ってしまった時、骨折かどうかを調べるための簡単な判断方法をお伝えしたいと思います。
もちろん、病院へ行って、レントゲンを撮るのが一番確実なのですが、頭の片隅に置いておいてもらっても損はないかなあと思います。
「オタワアンクルルール」
日本では、怪我をしたら病院へ行き、レントゲンを撮るのが当たり前になっていますが、海外では、皆保険制度がない国も多いため、日本のようにすぐにレントゲンを撮ってはもらえません。
レントゲンを撮る必要性があるのかを調べる評価が、このオタワアンクルルールです。
①外側くるぶしから上6センチの間に圧痛がある
②内側くるぶしから上6センチの間に圧痛がある
③舟状骨に圧痛がある
④第五中足骨粗面に圧痛がある
⑤怪我をした直後に他人の力を借りずに一人で4歩、歩けない(足を引きずっていても歩ければOKとします)
という5つです。
このうち1つでも当てはまれば、レントゲンを撮りましょうというものです。
このルールのすばらしい所は、正確性で、この5つすべてがあてはまらなかったにもかかわらず、実は骨折してしまっていた。という人の割合が0.3%と少ない所です。
実は、足首を捻って病院へ行き、レントゲンを撮った人の約85%には骨折が見られません。
だからといって、病院に行かなくてよいと言っているわけでは決してありません。
当院では、これを病院を紹介する、一つの判断基準としています。